武州岩槻総鎮守 久伊豆神社

久伊豆神社について

当神社は、約1,400年前欽明天皇の御代、出雲族土師(はじ)氏が東国移動の際にこの地に大国主命を出雲国より勧請したのが始まりといわれております。
戦国時代には、太田道潅が築城した岩槻城の総鎮守としておかれ、江戸時代には、歴代城主より崇められ多数の宝物が寄進されました。
また、江戸の北東の鬼門除けとしても名高い、由緒ある神社として栄え、今日に至ります。

久伊豆神社について

神様について

久伊豆神社のご祭神は、大国主命(オオクニヌシノミコト)です。この神様は「因幡(いなば)の白(しろ)兎(うさぎ)」という神話に登場する心優しい神様です。
また、たくさんの別名を持っています。
同時にたくさんのご神徳を兼ね備え、縁結びの神・農耕の神・鉱業の神・商売の神・医療の神・生成化育の神・子孫繁栄の神であり、土地を拓いて国を造り 治め、さまざまな文化を人々に授けたという国造り・国土開拓の神様でもあります。

縁結びの神  厄除けの神  方位除けの神  商売の神  医療の神  農耕の神  鉱業の神  生成化育の神
子孫繁栄の神  国土開拓の神  勝負運の神

社 宝

  • 螺鈿鞍
    螺鈿鞍

    「県指定文化財]昭和37年指定
    岩槻城主阿部重次より奉納された江戸初期儀式用の鞍です。
    貝殻を漆塗りの表面にはめこんだ見事な螺鈿細工が施され、前部に「丸に鶴」の紋所が配されています。(寛永9年、1632年)

  • 大太刀
    大太刀

    岩槻城主高力忠房の子高長が肥前島原城主になる三ヶ月前に奉納したものです。全長152,7cm 刃長108,6cm(明暦元年、1655年)
    高力忠房は初代城主高力清長の孫で岩槻城主、浜松城主、島原城主を勤めました。嫡子の高長は島原城主を経て最後は仙台藩へ蟄居の身となり預けられますが、島原城主の時に沢山の大太刀を奉納しています。いずれも諏訪大社、太宰府天満、三島大社、厳島神社、出雲大社、熱田神宮などの有名な神社22社と埼玉では熊谷寺と当神社2社に奉納されました。刀工は、高力家発祥の地三河に住む高力長吉によるものです。当神社に奉納されたのは、初期の段階で当神社に対する思い入れがうかがえます。
    参考文献 大名敦  「高力高長による太刀の奉納をめぐって」(「埼玉県立博物館紀要」23 1998年)
    池田伸子「高力高長の太刀奉納について」(埼玉県立博物館紀要」24 1999年)

  • 御輿
    御輿

    岩槻城主阿部重次により、神輿が奉納(寛永19年、1642年)されましたが、当時の神輿は火災により消失してしまいました。現在の神輿は、昭和天皇の御即位御大典を祝し岩槻町の氏子によって再調され(昭和3年、1928年)さらに当神社で修繕したものです。(昭和57年、1982年)
    江戸時代の神輿は当神社を出て明戸口から岩槻城裏門より城内に入り城中を通り大手門という城の表門を出た広小路で神輿を台に据え、そのまわりで神楽や舞、奏楽などがにぎやかに行われました。その様子は、児玉南柯の書いた「南柯日記」にも描かれています。児玉南柯は岩槻城主大岡家に仕え藩内の教学等の発展に尽力した人ですが、まさに岩槻藩民と藩士の楽しみの一つであったことを分かり易く描写しています。

  • おおさかき
    おおさかき

    [県天然記念物指定]社殿裏にある、樹勢旺盛な「本榊(ほんさかき)」です。樹高約13m、目通り1,2m、幹囲1,5mの県内でも最大級の大榊です。(平成9年指定)
    榊は、古くから神事に用いられている植物で神様が降りる「よりしろ」として使われています。また榊の語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であると言う説と常緑樹であり繁えることから「繁木(さかき)」とする説もあるそうです。

  • 宗源宣旨
    宗源宣旨

    岩槻城主小笠原長重(おがさわらながしげ)の尽力により京都の吉田家から「正一位」の神階をいただいた時に発給されたものです。「正一位久伊豆大明神」と記載されています。
    (宝永4年、1707年)
    宗源宣旨とは、中世末から近世にわたり京都吉田家から各神社に位階神号、神職に免許状を授与するときの辞令。古来、朝廷から神社に位階献上の際白川家が執行していましたが、吉田神道の大成者吉田兼倶はこの白川家に対抗し、朝廷の宣旨に擬した免許状を神社、神職に発行しました。神階とは、神に授けられた位階であり正六位から正一位まであったとされています。他の神社に対する優越性を誇るものでもあります。 

当神社は城下町岩槻の「岩槻城」と「岩槻町」と共に歩んでまいりました。 時代の変遷と共に回りの景色や人の考え方も変化し、また文明の発達と共に忘れられていくものが沢山あります。
しかし、日本人として決して忘れてはいけないもの、それは「神を祀る心」です。これを忘れてしまうといつか大変なことになるでしょう。 宮司として、岩槻の歴史・神を祀る心を少しでも多くの方々に伝えるべく日々精進しております。
歴史的にも由緒ある当神社へお気軽にお越しください。久伊豆の杜が温かく包んでくれるでしょう。是非、人生の節目には、良いスタートを踏み出せるよう、皆様方のご参拝をお待ち申し上げております。                            宮司 馬場 裕彦

境内のご案内

地域の方々にとっては親しみを持って散歩に訪れられる場所、季節を感じられる心の故郷であって欲しい。
遠方からお越しいただく方々にとっては、由緒ある神社と趣を感じながら楽しんで散策していただきたい。
そんな思いの詰まった神社です。

アクセス

〒339-0065 埼玉県さいたま市岩槻区宮町2丁目6番55号 [Google Map]
TEL:048-756-0503 FAX:048-756-0729


【電車・駅からバスでお越しの方】
 JR大宮駅から東武野田線(約12分) → 岩槻駅下車徒歩15分


 【車でお越しの方】
 東北自動車道 岩槻ICより約10分
 駐車場:約100台(5時から18時まで無料でご利用になれます。)


[社務所受付時間] 8:30 - 17:00
[境内開放時間] 5:00 - 19:00 年中無休
[駐車場使用可能時間]5:00 - 18:00